無料
エロ
動画

死んだ後・生まれる前

彼と死んだ後の話をすることがある。

どうするか、どうなるか、まだ当分先のことだと思っているので仮定の話で終わる。

彼は、郷里に帰りたい気持ちが多少あるみたいだけど
『そんなこと言ったってあなたが死ぬ頃にはお父さんお母さんも亡くなっているだろうし、いきなりお骨だけ帰って来ちゃっても兄弟は困ると思うわよ? それに私にもちょっと骨を遺してよ』って言うと
『そうだね。じゃーこっちであむといるよ』って。

私たちには子供もいないし、お墓は必要ない。
だけど、死んだ後もバラバラになりたくないね、って基本的な合意を持っている。

輪廻転生な夢が好きな私としては、未来でもまた彼と接点があるように、灰になっても彼と別れたくない。

だけど、それは半分ずつでいい。
半分は彼と一緒にいるための私。残りは自由いたい私のための私。
それに、今の彼は100%私と一緒にいてくれているけど、それって正解なのかどうかわからない。彼にはいつでも幸せでいて欲しいけど、もっと別の幸せのカタチがあるかもしれない可能性を来世に渡って私が潰してしまったら申し訳ない。



統計的には私の方が長く生きるはず。
そうしたら、彼の遺骨の半分を擦り潰して、毎朝、スプーンに一杯ずつ紅茶に入れて飲む。
私の中に彼がちょっとずつ蓄積されていく。
それが無くなったら、彼の灰を私の中に取り込み終わったら、私も灰になるっていうのもいいな。


あるいは私が先に死んだら、
彼には新しい彼女を見つけて欲しい。
そして猫に生まれ変わって彼と彼女に拾ってもらいたい。
私は毎日のんびり彼の膝で昼寝する。




ものごとや思考を全て整理整頓するのは好きではない。
(もともと片づけるのが苦手なゆえ、彼から「○○っぱ」と呼ばれることが多い。
点けっぱ、置きっぱ、やりっぱ、開けっぱ、出しっぱ・・・、さすがに下着の脱ぎっぱだけはしないが)
混沌の中で生きていくのが気持ちいい。

そんな中で最初にはじめたブログは、心に浮かんだ言葉を書き綴るのにちょうどよかった。
偶然通りかかって訪れる人もごくわずか、誰かに読んでもらうつもりもなく、だけど声に出して呟きたいこと、表現したいことをつれづれに。

二つ目のブログは100%方向転換し、読み手を十二分に意識し、それこそJOBのようになっていた時もある。
嘘は書いてはいないが、自分が持っていた以上のファンタジーになってしまっていたんだってことに後で気が付いた。

ここを長い間、放置してしまった。
開設した時は、最初のブログと同じスタンスで始めたつもりでも、ネット上の経歴もあって無責任にあるいは気軽につぶやけないやっかいさ。
自分を晒すことに対する抵抗、対外的なわずらわしさ。
それに書きたいことはほとんど書いてしまったという気もする。

学生の頃までは本と映画にウエイトを置いた生活をしていたけど、社会人になった時、本や映画に耽溺するのはやめた。
私の人生にとって一生分のものは得た、これからは他人の人生ではなく自分の人生にエネルギーを使おうという意識もあった。

一度捨てたものはあまり魅力的ではなくなってしまう性分だとすると、書く魅力も無くなってしまったような気がする。

そして同じように、いつかあっさり生も捨てられるかもしれない。
あまり長生きする意味も感じないのでちょうどいいな。
そうはいっても、まだ一生分のワインを飲んでいないし、一生分のセックスもしていないので、当分先だけど。

さて、冒頭の通り捨てるのも整えるのも煩わしいので、なんとなくここがある、でよいか…

血清



いってみれば、父は毒蛇、母は毒蜘蛛。

彼らの前では私の持っている毒なんてかわいいもんだ。
クラゲ程度? 毒ですらないかもと思ったりもする。



そして時々、不用意に、彼らにやられてしまう。

ひとつ、私が彼と一緒にいる理由が分かった。
彼は毒気のない家庭で育ったのに、私がやられた毒素を解毒する血清を持っている。



久しぶりに140文字以上



私が自分の気持ちを伝えようとすると、それは相手にとっては不満にしか聞こえないものになってしまうらしく「一緒にいて楽しくないなら会う意味ないんじゃない?」って答えが帰ってくる。

だけど私は「楽しくない」なんて言ってないし、楽しくない状況になりたくないから私の気持ちを聞いて欲しいのと相手の気持ちを聞きたいだけ。
そんな0か1かだけの短絡的な答えの出し方しなくてもいいじゃん、って思いながら刺した刀を引っ込める。

しかも「一緒にいて楽しくないなら会う意味ないんじゃない?」の真意がわからないから、そういう言葉の裏にある考えはポジティブなのか? ネガティブなのか? 仲直りできたのか? この先もあるのか? なんとなく釈然としない。

だけど、そういうやり取りがあってから何日も経って、今ごろ気付いた。

Hさんて私じゃん!

「一緒にいて楽しくないなら会う意味ないじゃん」は、大昔から私の信条だったし、男の前で口に出して結論を迫ったことも。

何を問うているのかと言うと「あなたは私といたいの?いたくないの?」ってことだけで、私は相手に合わせて自分を変えることはできないし(悪いところがあれば反省して直そうと思うけど)、このままの私を受け入れてくれないんだったら無理だと思うから。
だけど、あなたがこのままの私といたいと思ってくれるなら、私もそのままのあなたを受け入れるよ、そんな気持ちだったりする。

もしも私と同じような思考回路でそういっているのだとすると、Hさんの言葉の一つひとつの意味がなんとなく通ってくる。

自分がずっと思って行動に移してきたことなのに、なぜ、人の口から発せられた言葉になるとその意味が理解できなかったのだろう? ってあたりがやっぱり自分って自己中心的なんだろうと思うけど。
お互い相手から全肯定されていたいマイワールド人間なんだなぁ。

一瞬は、もう完全に終わっちゃったね的な空気だったのに、なぜかまた普通にメールしたりしている状況に居心地の悪さを感じていたけど、あれって切って捨てる言葉じゃなくて、オレを受け入れてよって言葉なんだよね。

だからHさんはそのままでもいいけど、私もこのままだし、きっとこれからもぶんぶん振り回しちゃうだろうし、また刺しちゃうかもしれないけど、一緒にいて楽しくて居心地いいからこんな感じでしばらくはズルズルと成り行き任せなんだろうと思う。





逆放置



今までにも何度か頭に浮かびつつ、できなかったことだけど、ちょっと距離を置いた方がいいかもしれない。

もしかしたらこのままずっと中途半端な関係が続くかのかもしれないし、Hさんが復活したとしても劣情を向ける対象は私以外の女かもしれない。
私が解決できる事柄じゃないし、待っていても仕方がないんだから、私は私で自由にしていたい。

そうはいっても、抱かれたい男に抱かれた充足感の勢いで別の男とセックスするのは私的に大アリだけど、抱かれたい男に抱かれないまま他の男に抱かれるのは心の底で代替扱いしているような引け目を感じるし、自分も惨めになりそうだ。
つまり、まったく楽しくない。

だから関係を絶つのではなく、距離を置く。
距離を置いて、特別「抱かれたい存在」でなくなればいいと思うのだけど。
そもそも相手を一人に限定する気もなかったわりには、気持ちが切り替わるまでまだ時間掛かるかも。

いっそのこと手当たり次第セックスしてみようか、なんて荒療治も頭をかすめるけど、もうそんなやんちゃはしたくないしね。

少なくとも私からメールするのは控えよう。
当面は誘うのもやめよう。お茶しに行くのもやめよう。
こんなことしか思い浮かばないなんて、ぬるいなぁ。


close